インターネット上で、賭けを楽しむことができるオンラインカジノは、気軽に遊ぶことができるので、多くの方が利用しています。そんなオンラインカジノですが、賭けに勝ったお金には税金がかかるのでしょうか。
今回は、オンラインカジノにかかる税金について、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。
オンラインカジノに税金はかかるのか?
結論からいうと、オンラインカジノで収益が発生した場合、勝ったお金には税金がかかります。オンラインカジノで発生した収益については、「一時所得」として認定され、課税対象になるのが特徴です。
一時所得に分類されるものとしては、懸賞などで発生した賞金やギャンブルで得た収益、生命保険の一時金、法人から贈与された金品、遺失物拾得者が受ける報労金などが該当します。
オンラインカジノは、ギャンブルで得た収益として見なされることから、一時所得として認定され、税金として支払う義務があるのです。
オンラインカジノは銀行で記録が残る
オンラインカジノで得た収益について、確定申告しなければ、勝ったお金に気付かれないと思う方もいるかもしれませんが、オンラインカジノのお金の流れは銀行などで記録が残ることから、厳しく取り締まられてしまいます。
税務署側は、銀行などのお金の流れを把握することができるので、納税しなければ厳しい追及を受けてしまう可能性があるので注意しましょう。
オンラインカジノで得た収益の申告時期
オンラインカジノで得た収益は、銀行で記録が残るため、確定申告して税金を納めなければいけないことを紹介しましたが、いつまでに申告すればいいのでしょうか。
会社で得た給料などは、会社側が年末調整してくれますが、オンラインカジノで得た収益については個人の収入として認識されるため、自分で確定申告しなければなりません。
税金はその年の1月1日から12月31日まで得た収益が対象となり、翌年の2月16日から3月15日までの間に確定申告する必要があります。
自分で確定申告をする場合、面倒に感じて税務署に申告するタイミングが遅れる方も多いですが、早めに行くようにしましょう。期限が迫ると、税務署も人で込み合うので、早めに申告した方がすぐに完了します。
一時所得の計算方法
オンラインカジノで得た収益については、一時所得に該当するため、一時所得の計算方法を把握しておくことが大切です。
一時所得の計算方法としては、「収入金額」-「支出金額」-「特別控除額(最高50万円)」になります。
オンラインカジノで得た収益が、50万円未満の場合は、特別控除額によって控除されることから、納税を行う必要はありません。
オンラインカジノ以外に、給与がある場合は、20万円以上の収益がある場合に確定申告を実施する必要があります。
一時所得を計算する上で大切なことが、支出金額に損失額は含まれないということを把握しておきましょう。勝った時の支出金額のみが計上されることになるので、どのような状況の時に、支出金額として計上されるのか、理解しておくことが大切です。
確定申告に必要な書類
オンラインカジノで収益が発生した場合、確定申告を行う必要がありますが、その時にどのような書類を用意しておかないといけないのでしょうか。
まず確定申告に必要な書類として、会社勤めの方は源泉徴収票が必要になります。個人の収入を算出するために、トータルの収入を把握する必要があるため、源泉徴収票の提出が求められるのです。
源泉徴収票は、年末年始に企業から受け取ることができるので、翌年の2月16日に確定申告を行う時まで、しっかり保管しておきましょう。
また支払調書も取得しておく必要があります。支払調書は、年末年始頃にオンラインカジノ側から受け取ることができるので、直接問い合わせるか、自分で収支明細を残しておく方法が有効です。
他にも、経費といった仕事で必要だったお金の支払いがあれば、領収書を残しておきましょう。
これらの書類を用意して、税務署に足を運べば、確定申告を実施することができるので、わからないことがあれば申請の際に、役員の方に確認してみてください。
確定申告の方法
必要書類を用意した後は、税務署に足を運ぶか、e-Taxを活用すればオンラインで確定申告を行うことができます。税務署で足を運ぶことが難しい方は、e-Taxを活用しましょう。
ただe-Taxで申請する場合は、収益や経費の金額を間違えずに申請する必要があります。税務署で申告する場合は、役員がいるので、わからないことは質問することが可能です。
e-Taxの場合は、完全に自分自身で申告することになるので、間違いがないか、しっかり確認してから確定申告を実施しましょう。
ギャンブルは全て税金が発生する?
オンラインカジノは、銀行にお金が振り込まれることから、お金の動きがわかりやすく、確定申告をしないと税務署から、厳しい取り締まりを受けることがあります。
しかし、中にパチンコや競馬など、他のギャンブルで確定申告していない人は大丈夫なのか、と気になる方もいるでしょう。
基本的に、全てのギャンブルについては一時所得として税金がかかるため、パチンコや競馬にも税金がかかります。
ただパチンコや競馬は、換金所でお金に換えることから、銀行にお金を振り込むことがないので、お金の記録が残らないのが特徴です。そのため、申告しなくても税務署に気付かれ辛いために、確定申告をしないという方もいます。
しかしパチンコや競馬も、一時所得である限り、確定申告はしっかり行っておくことが大切です。
他にも、宝くじには税金が発生するのか疑問に思う方もいるでしょう。宝くじについては法律的に、非課税と取り決められていることから、税金が発生することはありません。
そのため、宝くじで当選した場合は、確定申告を行う必要がありません。宝くじの当選金額のうち、一部を友人にあげたなどのケースには、贈与税がかかるケースがあるので、その場合は別の税金がかかるので注意が必要です。
会社に副業がバレないようにするためには?
オンラインカジノで収益を上げている方の中には、会社に副業として収益が上がっていることを知られたくないという方もいるでしょう。
そんな方には、確定申告書の2面にある「給与所得者がその他の所得にかかる住民税の徴収方法」の欄にある「普通徴収」を選択することで、会社に他に収益があることをバレずに済みます。
普通徴収にチェックを入れておくことで、住民徴収票が自宅に届くようになるので、安心してオンラインカジノで収益を上げることが可能です。
オンラインカジノで収益がある場合は確定申告
基本的に、日本の法律ではオンラインカジノで収益がある場合は、確定申告を行う必要があるため、税金を支払う義務があります。
オンラインカジノで出金する際には、銀行に一度振り込む必要があることから、記録が残りやすいのが特徴です。一度、銀行にお金の記録が残ってしまった場合は、税務署の厳しい取り締まりを受けることがあるので、確定申告を行わないと後から納税について指摘されてしまうのでしょう。
確定申告は、2月16日から3月15日の間であれば、申請することができるので、必要書類を持って、早めに申告することが大切です。
確定申告する金額についても、勝った時の支出金額しか計上されないなど、オンラインカジノで得た収益の計算方法を理解しておくことが重要なので、確定申告について意識しておきましょう。